Room モジュール

概要

Diarkis Room モジュールは、遠隔地にいる複数のユーザーがパケットを送受信できるデジタル空間を作ることができます。これは、サーバ・リレー・システムであり、テンポの速いゲームが可能です。

一つの Diarkis サーバーに、Diarkis Room で作成された複数のルームを持つことができます。各ルームは何人のユーザーを参加させるかを決めることができます。

技術的な詳細については、サーバー APIドキュメント をお読みください。

Diarkis Room は、Diarkis P2P (peer-to-peer) フォールバック用の TURN としても使用されます。

Diarkis Room とは

Diarkis Room は、リモート・ユーザーがサーバーを介してパケットを交換できるようにする中継サーバーです。サーバーはカスタマイズ可能で、受信パケットを検証したり、サーバー上のパケットを好きなように操作することができます。

Diarkis Room で出来ないこと

Diarkis Room は専用のゲーム・サーバー（Dedicated Game Server）ではありません。サーバー上でゲームを実行することはありません。サーバー上でゲームのロジックを実装することは可能ですが、物理演算やコリジョン判定などの実装には基本的には不向きです。

Diarkis Room の特徴

メンバーが自由にメッセージを送受信（ブロードキャスト）することができます。また Property や State を共有することができます。それらは、メンバーが自由に追加・変更・削除できるルームに付随する値です。

Property は任意のタイミングでルームの状態を保持、同期します。ルームのメンバーと自動的に同期したい場合は State を使うことで一定間隔でルームの状態を同期することが可能です。

Diarkis Room のパケット交換図（ブロードキャストとメッセージ）

下図は、Diarkis Room のブロードキャストとメッセージの仕組みを説明したものです。

Diarkis Room には、ルームのメンバー間でパケットを交換する2つの方法があります。

ブロードキャストは全ルーム・メンバーにメッセージを送信し、メッセージはルームの選択されたメンバーにメッセージを送信します。

Diarkis Room Property（状態の保存）

Diarkis Room は、Property でルームの状態を保持することができます。同期は任意のタイミングで行うことができ、Room に関連する低、中頻度の情報のやりとりに適しています。

Diarkis Room State（状態の同期）

また Diarkis Room には、State を使ってメンバーと自動的に状態を同期する方法があります。Room に配置しているオブジェクトなど、これから入室するメンバーを含めてすべてのメンバーに自動的に同期したい場合に最適です。