UDP サーバー
概要
UDP サーバーは、Diarkis の3つのリアルタイム・コミュニケーション・サーバーのうちの1つです。
クライアントにあらかじめ用意されたモジュールのビルトイン・コマンドの公開や、カスタム・コマンドを実装して公開することができます。
コマンドとは、クライアントから送信され、サーバーで処理されるフォーマットされたパケットのことです。コマンドを利用し、Diarkis のサーバー・クラスターがクライアントと対話します。
UDP サーバーのセットアップ
クライアントにビルトイン・コマンドを公開するには、diarkisexec パッケージを利用してセットアップできます。
diarkisexec.SetupDiarkis()
でモジュールを指定してビルトイン・コマンドを公開できます。各モジュールのConfigPath
を指定することで、設定をカスタマイズできます。diarkisexec.SetServerCommandHandler()
でカスタム・コマンドを公開できます。diarkisexec.SetupDiarkisUDPServer()
で UDP サーバーのセットアップができます。引数の JSON ファイルでサーバーの設定をカスタマイズできます。
⚠️ 上記の関数は、
diarkisexec.StartDiarkis()
を呼ぶ前に実行する必要があります。
詳細は diarkisexec の API リファレンスを参照して下さい。
Mesh 設定
meshConfigPath には JSON ファイルのパスを指定します。詳細は Mesh 設定 を参照してください。
UDP サーバーの設定
設定は JSON で記述します。
キー | デフォルト | |
---|---|---|
enableP2P | true | true に設定すると、クライアントはP2P用に自分のパブリック・アドレスを取得することができます。 |
address | "127.0.0.1" | バインドする UDP サーバーのアドレス |
nic | "eth0" | アドレスを取得するインターフェース名。アドレスが未指定の場合に利用します。 |
port | "7100" | UDP サーバーがバインドするためのポート。UDP サーバーは、指定されたポートから始まる利用可能なポートを自動的に探します。 |
connectionTTL | 10 | 接続の TTL。この時間を超えるとクライアントはサーバーから切断されます。 |
sendUDPInterval | 0 | UDP パケットの送信間隔(ミリ秒)。10より小さく設定すると、送信パケットはバッファリングされません。 |
handleRUDPInterval | 100 min: 10 | RUDP パケットの送受信間隔(ミリ秒)。 値が小さいほど、サーバーはより敏感に(高速に)応答するようになりますが、その代償として CPU 負荷が増加します。 |
retryInterval | 1000 | RUDP パケットの再試行間隔(ミリ秒) |
maxRetry | 10 | RUDP パケットの最大再試行回数。この値を超えた場合、RUDP 接続はタイムアウトとみなされ破棄されます。 |
rcvWorkers | CPUコア数 | UDP パケットを受信する goroutine の数 |
enableEncryption | true | falseに設定すると、パケットの暗号化と復号化が無効になります。HTTP サーバーも同様の設定をする必要があります。 |
⚠️ クラウド環境では、address はプライベート IP アドレスとし、環境変数
DIARKIS_CLOUD_ENV
を併用してください。
詳細は server の API リファレンスを参照して下さい。
最終更新